HISTORY ― 77 Years of Unbroken Legacy
Where Legacy Begins
1947 年、東京・台東区清川で産声を上げた小さな宝飾工房――。
TAKEYAMA は戦後日本の復興とともに歩み、本物の輝きを通じて家族の物語を紡いできました。
序章 ― 1947
1947年 武山昇商店 開業
終戦からわずか二年。焼け跡の残る東京・台東区清川で、若き宝飾商 武山昇 は〈武山昇商店〉の看板を掲げました。– 行き交うのは闇市の喧噪と闇夜の寒風。絹も香水も贅沢品が影を潜めた時代に、「本物を手にした瞬間、人は再び未来を信じられる」と彼は信じました。一次資料 である創業台帳には、天然ダイヤ4石と真珠2連の仕入れ額が墨文字で記されています。
“Quality First”―帳簿の片隅に残る走り書きは、暗い世情の中で「本物が未来を明るくする」と信じた初代の意志そのものです。
第一章 ― 1960s
1969年 株式会社 武山 設立
白黒テレビに映る東京オリンピック。街には希望が溢れ、日本は未曾有の成長期へ。1969 年、株式会社 武山 を設立(資本金 3,000 万円)し、高度成長の波に乗せた“ファミリージュエラー”の礎を築きました。外商バイヤー専用ラウンジを百貨店の最上階に開き、家族単位で宝飾を選ぶ「ファミリージュエラー」という新カテゴリーを確立します。この時期に確立した〈顧客と長期に寄り添う〉姿勢は、後の「家族の物語を形にする」DNA へと連なります。
第二章 ― 1970-1979
モダニスト建築と“光の工房”
1972年4月、本社ビルが上野桜木2-1-15に竣工。直線を強調した白い外壁と北側トップライトは、世界的モダニズムの潮流を映し出し、“光の工房”と称された3階アトリエには、今も当時の作業台と手彫りヤスリが残ります。1973 年、Sakurada チャームコレクション発売。桜花のプラチナは第1次オイルショックで沈む世相に「凛と咲く希望」を添えました。1971 年8月には資本金を 4,500 万円へ増資し、海外の大粒ダイヤの仕入れ体制を強化します。
第三章 ― 1980-90s
バブルの熱気と、世界へ伸びる航路
円高とバブル景気に揺れる 1980 年代、関連会社 株式会社シャーリー(1988 年設立/資本金 2,000 万円)が欧州展示会へ初出展。ベルギー・アントワープで交わした握手が、のちに D-IF / TYPE-2A という稀少なダイヤモンドの専用ルートを築きました。1989 年、パリ・リッツで開催したプライベートサロンは “Japanese Silence” と評され、Vogue Paris に掲載。石庭を模した黒砂の中央でダイヤが一点だけ輝く演出は、TAKEYAMA のミニマリズムを世界へ印象づけました。1990 年にバブルが崩壊しても、“資産としてのジュエリー” を訴求する方針が富裕層からの信頼を保ちます。
第四章 ― 2000-2010s
デジタル時代に継ぐ“物語の設計”
インターネットと SNS がラグジュアリーの価値軸を「モノ」から「ストーリー」へと大きく転換させる中、三代目 武山 一規 は新たな挑戦に着手し、新たなTAKEYAMAの歴史を紡ぎ出します。
家紋・古文書・家族写真―― 祖先が残したかけらを再編集し、ジュエリーという小さな舞台で“一家の歴史”を語らせる。
この精神は、のちのフラッグシップ開設とリブランディングの中核となり、2025 年のコンセプト “Where Legacy Begins” へと結実していきます。
第五章 ― 2025
Rebirth ― Where Legacy Begins
パンデミックを経た世界で、ラグジュアリーは〈所有〉から〈継承〉へと重心を移しました。煌びやかな消費ではなく「家族にとって意味ある時間と、証明された本物を残すこと」が真の贅沢と再定義されたのです。 2025 年、TAKEYAMA はフラッグシップを六本木に開設し、ブランドロゴと共に新コンセプト “Where Legacy Begins” を正式ローンチ。TAKEYAMA は、ジュエリーを超えて「家族のレガシーを設計・証明・継承する」ブランドへ進化しました。合成ダイヤが氾濫する時代にこそ、TAKEYAMA は厳格な鑑定で、本物の希少石と家族のストーリーを掛け合わせた唯一無二の価値を創出し続けます。
エピローグ
私たちが扱うのは、ただの宝石ではありません。
それは“家族の歴史を抱く、かけがえのないタイムカプセル”。
今日という一日を未来へ渡す――その尊い儀式を、77 年のクラフトマンシップとともにお手伝いいたします。
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Where Legacy Begins
どんな小さなご相談でも、代表の武山、専門スタッフが丁寧にお応えいたします。
本物の輝きと家族の物語――その第一歩は、ここから。
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